Special Interview

仕事と、生活と。

地域で働くということ

Episode 01

生まれ育った
京都の街並みや文化を
子どもたちに残したい。

向畑 圭

京都府本部 管理部 企画管理課
2005年入会

入会後、建物や生命における共済金の支払査定を担当する支払査定部門に配属。2009年に普及推進部門へ異動し、JAの普及推進活動を支援。2018年には経営企画・管理部門へ異動し、個人情報の取扱いなどのコンプライアンス業務、経理・決算業務、地域や農業活性化に向けた取組み支援等を担当している。

01

これまでの人生も、
これからの人生も
生まれ育った地元で歩んでいく。

大学生の頃、私が病気で入院を経験したときに、母が漏らした「医療保険に入っていて助かった」という言葉がきっかけで保険業界に興味を持つようになりました。金融・保険業界を中心に就職活動を行う中、JA共済連は、理念や使命が明確であること、生命保障と損害保障の両方を扱っており事業の幅が広いため、様々な業務を経験できるチャンスがあることが魅力的でした。また、「働くこと」は、これまでの自分の人生の延長線上であると考えていた私にとって、「これからの人生をどこで生きていくか」ということも就職先を選ぶ判断材料のひとつでした。住み慣れた地域で仕事をすれば、これまでの人生で培った地元内での人脈や土地勘などを活かすことができます。自分の力をより強く発揮することで、生まれ育った地元・京都に貢献できる仕事ができることも、JA共済連を選んだ理由のひとつです。

02

利用者の立場に立って
お支払いすることで、
共済金が「生きたお金」になる。

入会後、初めて配属された部署は、ご契約者が入院・手術をされたとき、台風や地震などの被害に遭われたときの保障提供である“共済金”をお支払いする支払査定部門でした。業務にも慣れてきた入会4年目のとき、私の査定内容や対応の様子を見たJA役員の方から、「現場のJA職員や組合員・利用者のことを考えて仕事をしているのか」と善意のお叱りを受けたことがありました。自分では通常のフローで正確に査定を行い、支払対応をしたつもりでしたが、その方には流れ作業を行っているように見えてしまったのだと思います。「君たちにとって共済金の支払いは数ある仕事の一つかもしれないが、ご契約者にとっては一生のうちにあるかないかの人生のピンチを救う共済金なんだよ。支払われる共済金が、“生きたお金”になるよう支払対応を行ってほしい」。この言葉を聞いて私はハッとしました。確かに同じ共済金でも、一日でも早く、丁寧にお支払いすることで、必要なときに使っていただける“生きたお金”になります。一方で、支払いが遅れてしまったり、支払い時の対応が不親切だと“死んだお金”になってしまうのです。それからは、単純にマニュアルやルールに基づいて仕事をするだけではなく、できる限り相手の目線に立ち、「どうすればご契約者の人生のピンチにお役立ちできるか」を考えて仕事をするようになりました。

03

地域に根ざした
JAグループの仕事を
身近で体感した4年間。

この出来事の翌年に、普及推進部門に異動し、共済の普及推進活動を現場で支援する業務に携わることになりました。支払査定部門時代に叱ってくださったJA役員の方が、「向畑はもっと現場を知れば、もっといい仕事ができるようになる」と私を推薦してくださったのです。京都府内には5つのJAがあり、それぞれのJAに「地区担当」と呼ばれる、JAの共済事業を直接的にサポートする普及推進部門の担当者がいます。私は2つのJAを担当し、JAと一緒になって普及現場で役立つ推進施策の企画や、JA職員向けの研修会の開催、他県での成功事例の共有などを積極的に行いました。その他にも、JAの職員が利用者のお宅を訪問する際に同行し、JAが組合員・利用者の暮らしの安心・安全を守るためにどのように共済の普及推進をしているかを直接学んだり、時には野菜の即売会や夏祭り、スポーツイベントなどをお手伝いさせていただくことで、共済事業以外にもJAが地域の方々の暮らしを豊かにするために行っている様々な事業を目の当たりにすることができました。このような経験から、地域に根ざして活動しているJAグループと、その仕事の意義や価値を改めて実感することができたことは、私にとって大きな財産となっています。

04

地域を知り、生の声を聞くことで
さらなる地域活性化を目指して。

私の仕事観に影響を与えてくださったJAの役員の方はすでに退任されていますが、現在でもプライベートでお付き合いする間柄です。その方は趣味で野菜を育てているのですが、収穫時期にはお手伝い以上にたくさんのお野菜を頂いたり、お茶やお食事を共にしたりと、楽しい時間を過ごしています。仕事からスタートしたお付き合いが、仕事や年代を超えて人と人の付き合いになるのも地域に根付くJAグループならではのこと。なかでも、JA共済連の都道府県本部は、JA共済連という組織の目や耳としての役割を持っており、常に地域のJAや組合員・利用者の生の声に答え続けることで地域の人々の暮らしを守る、これが使命であると私は考えています。現在私が経営企画・管理部門で行っている業務の1つにも、地域・農業の活性化・安定化に向けた、農作業事故等の未然防止活動や助成業務があります。JAが地域・農業の活性化を目的として取り組む事業に対して、JAグループの一員であるJA共済連も、保障提供とはまた違う形でその活動の支援・貢献をしているわけです。「京都の街並み、京野菜、伝統芸能などを子どもたちに残したい」。こう考える私にとって、地域に貢献できるJA共済連の仕事はやりがいに満ちており、誇りを感じています。

column

日々を支えてくれるものは?

家族と、音楽活動と

土日は妻と二人の子どもたちとともに、近隣にある養鶏組合で朝採れの卵を買いに出かけたり、宇治茶や自家焙煎のコーヒーを買って堪能したりと、地元散策も兼ねて食べることを楽しんでいます。趣味は学生時代から続けている音楽活動。不定期ですが、現在もライブハウスやカフェなどでギターによる弾き語り演奏を行っています。実は、JA共済連のCMに音楽提供しているミュージシャンと一緒のライブに出演したこともあるんです。

ページトップへ戻る