Special Interview

一人ひとりの成長

中堅職員

佐藤 広大

全国域総合職/2005年入会

保険業界を中心に就職活動を
進めるなかで、JA共済連には
他の保険会社とは異なる魅力を感じました。
生命保障と損害保障を兼営し、
組合員・利用者への貢献を何よりも重視する
オンリーワンの組織であること。
そして、企画・開発が中心の仕事であり、
様々なフィールドで活躍できる可能性があること。
「ここでなら、世のため人のために
なることを企画し、生み出す仕事ができる」
と感じ、入会を決めました。
入会から10年以上経ちましたが、
当時の決断は間違っていませんでした。

自ら考えて、
決断し行動に移す。

2005
2006

入会

全国本部 広報部
社会貢献グループ
(現 地域活動支援部)
に配属

入会後に配属された部署は、JA共済連の地域貢献活動を担うグループ。担当を任されたのは、全国各地で開催される「交通安全イベント」の企画・運営でした。一見、共済事業と関係がないこのイベントがどれほど重要な意味をもつのか、担当を任された当初は理解できていませんでしたが、現地に足を運ぶごとに、JA・JA共済連と地域をつなぐ接点となり、組合員・利用者との絆を深める貴重な機会であることに気づいていきました。
実際のイベントの運営では、はじめのうちは先輩職員に同行して指示通りに動いていましたが、夏を過ぎたあたりから一人で出張することに。新人の私は当初、何から手を付けていいのかわからず、関連業者の方々に助けられてばかりでした。「これでは自分がいなくても同じだ」。悔しさばかりが募るなかで、「仕事は与えられるものではなくて、自分で創るもの」と気づかされたことを今も覚えています。数百人規模の来場者で賑わうイベントは台本通りに進まないことも多くありました。しかし突然の変更やトラブルなど、マニュアルにない対応が求められる現場を数多く経験したことで、自分の頭で考えて、決断し行動に移す姿勢が身につきました。
何より私にとって一番の収穫だったのは、組合員・利用者と実際に交流ができたこと。JA・JA共済連が組合員・利用者に必要とされていることを実感し、誰のために企画・開発業務を行っているのかを明確にすることができたからです。

「face to face」が
JA共済の価値を作る。

2006
2009

静岡県本部
磐田自動車損害調査
サービスセンター
に配属

入会2年目に静岡県本部に転勤となって担当した業務は、自動車事故の損害調査や支払査定。交通事故に遭われた方の不安に寄り添うことから始まり、治療が終了した後には共済金をお支払いすることが仕事です。この仕事を通じて、「JA共済の真価は、“お金”ではなく“人”にある」ということを強く実感することができました。単に共済金をお支払いするだけでも、この仕事は最低限成立します。しかし組合員・利用者に「安心」と「満足」を提供できるか否かは、人(職員)にかかっています。例えば、長期の治療をされている方には、時々お見舞いに訪れ、事故に対する不安を伺い解消する。また、事故によって収入が途絶えてしまう方がいた場合、お支払いの可否を杓子定規に判断するのではなく、「どうすればこの方の力になれるのか」と本気で考えて手を尽くす。このような対応の積み重ねが、JA共済の価値を作り出していると実地で学ぶことができました。
組合員・利用者一人ひとりと顔を合わせることで、自分の仕事の貢献度を肌で感じることができた県本部時代。全国本部に戻ってからは、現場を「想像」するのではなく県本部での「経験」を糧にして、JA共済連の強みである「face to face」を活かした企画を考えることができています。

周りの人間を巻き込み、
より良い企画を作り出す。

2009
2013

全国本部 普及部
普及広報グループ
に配属

全国本部に帰任し、普及部に配属されたのは、今まで以上に仕事の影響力も責任も大きくなりつつあった入会5年目。静岡県本部での支払査定業務を通じて、「共済の必要性」を改めて学んだ私にとって、その必要性を全国に広く伝えることができる普及部への異動はかねてから希望していたものでした。
私が担当した業務は、全国に約2万人いるライフアドバイザー(LA)の普及推進活動を後押しする「全国統一キャンペーン」の企画・運営。「どのようなキャンペーンを用意すればLAが訪問しやすいのか」、「組合員・利用者に喜んでもらい、会話が弾む仕掛けやツールとはどのようなものなのか」。いくつかの企画を考えてはみたものの、自分自身が納得できる内容に仕上げることができず、頭を抱える日々が続きました。
転機となったのは、先輩職員からの助言。「“自分”がやりたいキャンペーンを作っても意味がない。“みんな”がやりたいキャンペーンを形づくることが佐藤のミッションだぞ」。この一言で自分のやるべきことが明確になり、そこからはキャンペーンに関わる多くの方から意見やアイディアを集めたり、各都道府県本部の職員にもヒアリングを重ねることで、企画をブラッシュアップしていったのです。
着手から数ヶ月後、LAと組合員・利用者が一緒に保障内容の確認することを目的とした「全国統一キャンペーン」を無事にスタートさせました。キャンペーンへの参加を促すきっかけとして企画した懸賞には、数百万件におよぶ応募がありました。その数字は、LAの普及推進活動を後押しできたという証し。LAと組合員・利用者との「橋渡し役」になれたという達成感は言い表せないほど大きいものでした。また、若手のうちに「企画作りのいろは」を学ぶことができた、貴重な経験となりました。

臆することなく挑み、
突き進める自分へ。

2013
2017

全国本部 人事部
人事グループ
に配属

共済という商品は目に見えないため、「職員」の存在がJA共済事業の要になる。静岡県本部時代や普及部時代の経験から、このように考えていた私にとって、人事部は、経験したいと思っていた部署のひとつでした。
最も記憶に残っているのは、新入職員の採用担当として、当時JA共済連では実施されていなかった「インターンシッププログラム」を立ち上げたことです。企画立案から実施までを短期間で行う必要がありましたが、拙速に競合他社が実施している内容と似たようなプログラムを立ち上げても、学生にJA共済連で働くことへの強い興味を持ってもらえるとは思えませんでした。そこで、「JA共済連の仕事をリアルに体験してもらう」をテーマに据え、各部署の業務の様子をドラマ化。職員の目線で進んでいく映像コンテンツとワークを組み合わせた、競合他社では体験できない新しいプログラムを企画したのです。
企画や制作進行のフェーズでは、普及部時代に得た経験が活きました。“学生が知りたい・見たい”プログラムに仕上げるため、各部署の職員に協力を依頼。入念なヒアリングを繰り返すことで、リアルさを追求しました。
JA共済連としてのインターンシップは前例がなかったため、どれだけの学生が参加してくれるのか全くの未知数でしたが、ふたを開けてみると参加数は予想をはるかに上回り、多くの学生が働きたいという気持ちを抱いてくれました。「どんなことにも臆することなく挑戦し、たとえ前例が無くとも突き進む」。この成功体験は、私が変革に挑戦するための下地となりました。

ひとつひとつの経験が、
新たなJA共済を作り上げる。

2017
現在

全国本部 開発部
生命開発グループ
に配属

現在は開発部で生命共済の仕組開発に取り組んでいます。これまでは主に自動車共済に携わっていたので、生命共済の仕組開発の仕事は、学びと成長の毎日。ひと・いえ・くるまの総合保障を展開するJA共済連で働く者として知見を広げることができる絶好の機会だと思っています。
社会環境の変化が著しい昨今、共済・保険業界は大きな変革期に置かれています。JA共済連として、今後どのような仕組みを生み出していくべきか。その指針となる中長期的な「ビジョン」の策定や、そのビジョンを具現化した「新しい仕組み」のリリースに向けて、監督省庁からの認可を得るための折衝などを担当しています。仕組開発の仕事は、仕組みの骨格を形づくるだけではなく、普及推進活動から、実際に共済金のお支払いが行われるところまでを考え抜く必要があります。入会から現在まで携わった業務を改めて振り返り、これまで培ってきたすべての経験を新たな仕組みに反映させることが現在の私の使命だと感じています。そして今後は、JA共済の強みや独自性を活かした共済の価値向上に向けた取り組みに、周りを巻き込みながら挑戦したいと考えています。そのためには、後輩たちの成長も必要です。自分自身が頼りになる先輩として、後輩たちの成長を支えたいと強く思っています。
新たな時代においても地域社会にとって価値あるJA共済であり続けるために、様々な業務に携わってきた自分だからこそできる、新しい風を起こしていきたい。そう考えています。

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