歴史を知る
JA共済連が、いつどのように誕生し、そして今日に至っているかをご紹介します。
歴史を知ることで、私たちの使命について理解が深まるはずです。
1930年代
「JA共済の父」賀川豊彦
JA共済の原点は、JA共済の父と言われる賀川豊彦にあります。彼は、ノーベル文学賞・平和賞候補になり、欧米ではガンジーらとともに、世界の三大聖人として並び称された人物です。日本やアメリカで、貧困から人々を救済する活動をしていた賀川は、「助け合い」の実現によって、人々の生活を豊かにする“協同”の道に辿り着きました。そして、協同組合を次々と創設。その中で、保険事業の重要性を強く訴えました。協同組合が保険事業を実施することにより、人々の暮らしは安定するとともに、事業によって得られた資金は組合員の生活を支えるために有効利用できると考えたのです。賀川は、理想の実現に向けて奔走しましたが、日本は戦争へと突き進んでいきました。
1951年
JA共済連の誕生
第二次世界大戦終戦後、賀川は再び協同組合保険の創設に尽力します。そして、1947年、ついに農業協同組合法が成立。農業協同組合(=現愛称「JA」)が誕生するとともに、協同組合保険が「共済」という形で実現可能になりました。農業協同組合による共済事業(=現愛称「JA共済」)は、北海道を皮切りに各県で開始されていきました。
そして、1951年、全国共済農業協同組合連合会(=現愛称「JA共済連」)が誕生し、今日につながる取り組みがスタートしたのです。
2007年
3Q訪問活動がスタート
組合員・利用者にさらなる「安心」と「満足」をお届けするために、2007年に“3Q訪問活動”を開始しました。3Q訪問活動とは、幅広いニーズに対応できる専門的な知識を持つ“ライフアドバイザー(LA)”が、組合員・利用者のお宅に訪問し、一人ひとりのライフスタイルの変化やニーズにあった保障を提供するとともに、共済金をもれなくご請求いただくための活動です。こうした地域密着の活動を通じて、JA共済は“助け合いの輪”をますます広げています。
2014年
『Lablet's(ラブレッツ)』の導入
組合員・利用者の利便性向上とJAの事務負荷の軽減を図るため、2014年からタブレット型端末機『Lablet's(ラブレッツ)』を導入しています。また、2016年からは、Lablet'sの活用による契約申込手続きのペーパーレス化を導入しています。このペーパーレス手続きの導入によって、契約申込手続き時間は、従来の書面による手続きと比べて平均で1件あたり約17分短縮(約30分⇒約13分)されています※。
※終身共済(告知書扱い)の契約申込手続きにおける計測調査結果より
農業者賠償責任共済を開始
Future
「助け合い」をこれからも
時は流れ、農家やJA共済利用者の生活は向上し、安定していきました。JA共済も成長し、今では、日本中の人々の人生を支える共済事業となっています。一方で、人々のライフスタイルや農業のあり方は変化し、ニーズや願いは様変わりしています。また、自然災害によって、幸せな生活が一瞬にして失われてしまうのを目の当たりにし、同時に「助け合い」がどれほど大切かを改めて考えさせられることになりました。JA共済はこれからも、日本中の人々の人生を支えるために、新たな保障やサービスを生み出すための挑戦を続けていかなくてはなりません。